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between the sky


フィンランドの片田舎での営み
by bts_wn
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将来の希望

10週間に及ぶ、フィンランドの長い夏休みやっと終わりが近づいて来た。

毎日毎日子供達と昼食、夕食を共にしてきて、こちらから聞かずともいろいろと話してくれた。
特に娘の将来の進路について。彼女は「中学終わって義務教育が終わったら勉強はしない。大学もいかない」とか言っていて、ちょっと心配していたけれど、なぜかこの1ヶ月でちょっと考えが変わって来たらしく、「将来はクリエイティブ系の事やりたい」となり、昨日は「インテリアデザイナーになりたい」とだんだん具体的になってきた。「日本に留学したい」とも言っている。

私は進路の事で若い頃、絶対固く給料がもらえる「公務員になれ」という親ともめて大変だったけれど、娘のやりたい事受け止めて、サポートしていけたらいいなと思う。

私自身もデザイン畑の端に属するものだけれど、自分の限界のある頭で考えるとクリエイティブ方面の勉強って本人の忍耐力、持続力、親の経済力などいろんな事が絡んでくるなぁって。
「留学」とか言われてもそういう事用に貯金とかしてきた訳じゃないし(特にフィンランド人は貯金しないし)。
あ、なんか色んな心配になりそうな事がたくさん出て来た…。
お金の積み立てはしてこなかったけれど、娘の将来に祈りは積んでいく事は今からでも全然遅くない。全ての必要、娘の心の守りが与えられるよう今から求めていく。

その前に、いつも散らかり放題の部屋を奇麗にすることも、インテリアデザインの一要素じゃないのかなって思うのですが…。
# by bts_wn | 2011-08-07 16:10

聴いてビックリ!!!

電子ピアノを娘が自分の演奏を録音しながら弾いていた。最近自分もピアノをやっているけれど、この「録音」機能を使った事は一度もない…。そういう機能がある事は知っていたけれど、必要ないと無視していた。昔、中学校の英語の授業で自分の声をカセットテープに入れて自分の発音を聞くとかやったけど、予想外の結果にかなりショックで録音すきじゃないんだよね。でも実際自分で弾いているのと違うのかな?って思って今日初めて自分が弾いている時に録音してみた。

そして、思った事は私の演奏ってこんなに「攻撃的」なのか?!って。

実は週末、娘の生活態度の事で非常に怒りが沸き起こり、ぶったたいたり、蹴ったり、最後には「出て行け〜!!!」ってなってしまった。夏休みでダラダラしているだけならともかく、かなり非常識にもほどがない?いったいあなた何歳よ!そんな事もいちいちお母さんが言わないと、できないの!?って。朝はダンナが彼女に怒ってるな〜、って聞いていたけれど、私のやる事はそれ以上。そんな事しても事態が良くなる訳じゃないのに、止められなかった。やってしまった後で、罪悪感と自責の念と、「今までこんなに子育てガンバってきたのに」という思いがやってきて泣いた。

それでこの演奏。私の心の奥底にあるものって非常に攻撃的ってこと?
美術やデザインもその人が出るけど、美術を通してと音楽を通しての出方ってものすごく違う。音楽はその人が隠されぬまま、そのまま出てしまうんだよね。音楽性とか表現とかできてるわけでもないし。特に普段から全く隠さない私は。

ちょっといろいろ弾き方試してみたけれど、「攻撃的」じゃなければ「非常に痛い」感じ。^ ^;
自分の「痛み」って今まで自分でわからなかったけれど、かなりひどくないこれ??
今の今まで、本当に自分の音聞こえてなかったのは認める事ができた。自分の抱えている「痛み」も今までわからなかったけれど、所有できた。
こうやって普段自分の心の声も、神さまの声も耳元まで聞こえていてもスルーしてきたのだろう。去年から今年にかけて、「ああ、あれはやっぱり神さまの声だった。聞こえていたけれど、聞いてなかった」っていうのが非常に多かった。
やっと今、霊の耳も聞こえるようになったかな?
心もいやされるように、祈っていこう。
# by bts_wn | 2011-06-14 06:21 | 今日の空模様

昨日の会話から

フィンランドではVappuメーデーはかなり大切な祝日。なぜかというとお酒が飲めるから!

それはさておき、ウチにも夫の親戚夫妻を招き楽しんだ。

最近の私は年末に仕事をやめて以来(なぜやめてしまったか疑問の方は個人的にきいてね★)、かなり自宅に引きこもりがちでフィンランド人と話す機会も相当減っている。夫との会話はフィンランド語だけど。
この夫婦は年に2回くらい一緒に食事をして話すのだけれど、文章系作家とTV関係者なのでいろんな事話せて面白い。
夫が作家でしかも主夫なのでずっと家にいるという話になった。「フィンランド女に『家で主婦をしろ』というと、『この時代錯誤者が!女だって仕事で成功する権利がある!!!』って言われるけれど、『自分は主夫』だと言うと賞賛される」と。

私はものすごく主婦がしたくて家にいるわけでもない。
だから家にいても、ものすごくこった料理したり、時間かけてアイロンかけたりとかはしない。
野望的には外で仕事したい。が実は、今神様から止められている。ドクターストップじゃなく、ゴッドストップ。『飛び立とうとする前に、休みなさい』と。
ときたま突発的にいろんな人の色んな必要に応えて、様々な事をしているけれど、基本的に「在宅待機中」。

でもただ家にいるだけでものすごく変わった事がある。それは子供(特に上の子)が日本語で話すようになった事。
去年は私が日本語でどんな会話していてもフィンランド語でしか返ってこなかったのに、最近は普通に日本語で話す。2月に日本に帰ったというのも大きいのだろうけれど、子供が帰って来たときに「ただいま」、「おかえり」だけで、それがどれほど子供にとって大きなことなのか。

毎朝「今日、家にいる?」ときかれるから、「いるよ〜」、「今日は街で用事があるから」ってやりとりがあるけれど、「なんで?」ってきくと、「いや、別に」って答える。
けれど帰ってくる家に誰かがちゃんといるっていう事って、子供にとってものすごく大きな事なんだろうな。
(本当にこういう非生産的生活続けていていいのか?)と疑問に思い、ちょっと焦ってしまった時もあるけれど、親戚夫婦との会話を通してまだまだボーッとしていていいのだなと確信し、受け止める事ができた。作家主夫も「家に人がいることは実は大きなことなのだ」と言っていた。彼は子供たちが保育園、学校に行っている1日の5時間の間に3年かけて本を書いたらしい。主夫でも十分仕事もできる。

『休みなさい』本当にこのフィンランドで子を生み、育て、フィンママ達と付き合い、その後は語学学校に通い、普通にフィンランド人の会社に通ってその中の仕事文化や待遇の違いで苦しんだりしてきた。自分で会社始めたものの、仕事とれなかったり、詐欺まがいな事にもあったり、鬱になり続けられなくなり結局登録抹消。言葉、文化の違いの中で、自分の居場所、自分と関係を持ってくれる場所、自分の価値を認めてくれる場所を見つけようと必死にやってきた。こう書いてみると、やっぱりものすごくがんばってきてたんだな。

私生活ではもともと一匹狼的に生きて来たので、日本人ともあまり交流してこなかったけれど、最近ここ数年は日本人と楽しむ事が増えて来た。人間関係も信じられないくらい面白くなってきた。Kiitos Jeesus!

この人生の真ん中で与えられた穏やかな時間に感謝しよう。これがきっと後に、全ての事をいい事にしてくれるという希望をもって。
# by bts_wn | 2011-05-02 00:57

『ヤコブへの手紙』から

地震の起こる前日本に里帰りした際、以前フィンランドに住んでいた友と「ヤコブへの手紙」を見に行った。

フィン語音声、日本語字幕両方で同時に視聴。
すでに始まって10分くらいで、涙してしまった。
主人公のレイラは終身刑に決まっていた囚人。その彼女が恩赦されて刑務所から出所する。
レイラ自身も誰が頼んで刑務所から出してくれたのか、わからないし、自分で自分を責める彼女は刑務所から出て行く事を拒む。
「Hänellä oli elinkausi, mutta hänet on armahdettu.」
「彼女は終身刑だったが、恩赦された」
(完全に台詞覚えてないですが)

この台詞、日本語だと刑法に関する部分だけしか見えないのだけれど、フィンランド語だとものすごく「赦される」という事が心に響く一文。

私も神様の目から見たら、罪にまみれそれは聖なる神様から見たらゆるされない事ばかりだった。
しかし、それをイエスさまが死んでくれた事により私の全ての罪は赦された。
armahdettu - 原型はarmahtaa「罪、責任を解除する」という意味だけれど、armo「恵み」という言葉から作られた言葉。その受け身としてarmahdettuとなっている。「恵みによって赦された」と。
「on armahdettu」、ここの「on」は状態が続く事を示している動詞。
だからずっと赦されていると。

私にはこのフィンランド語の一文が、「あなたは一生赦されることのない者だったけれど、神の恵みにより赦されたのだ」とそのまま聖書の言葉として響いた。
隣に座っている友達はこれで泣く訳ないし、端っこに座っていた知らない人も私がここで泣き出して(ええ?!)っていう感じだったと思う。(あまり観客いなかったので…)

イースターが近いから、映画のこの部分を思い出す。

私たちのために鞭打たれ(ローマの刑だけれど、これだけで命を失ってしまう者がいたほど酷いものだった)、さらに十字架を背負い、最後にその上で死なれた主。
その激しい愛を思う1週間。

# by bts_wn | 2011-04-17 18:14

日本語イースター会2011年

フィンランドルーテル福音協会と合同での日本語イースター会を開きます。

日本語イースター会2011年_e0123689_1448537.jpg


恒例のイースター会を今年も日本語で開きます。今回は日本からクリスチャン歌手の吉村美穂さんが奏楽の柳沢ひかるさんと共に参加します。イエス様が十字架にかかられた聖金曜日に、聖書のお話、賛美歌、お祈りなどを通して、受難節とイースターの希望のメッセージを共に覚えましょう。
東日本大震災の被災者の方々のためにフィンランドルーテル福音協会(Sley)も募金を開始しました。今回のイースター会ではそのための自由献金を募ります。

日本のたいへん困難な状況を念頭において皆で祈りたいと思います。
会のあとでは持ち寄りの食事会を開きます。食事、お菓子、飲み物等、なんでも歓迎です。お持ちよりください。日本語でしみじみと語り合うひと時を分かち合いましょう。

関東大震災の夜に作曲された賛美、「とおきくにや」をみんなで歌います。
東日本大震災から1ヶ月。フィンランドで自分たちは全く実被害を受けている訳ではないですが、祖国日本の惨状で、私たちもこころ痛めています。
日本を想う方はどうぞ一緒に歌いにいらしてください。
  
(日時)4月22日(聖金曜日)15時から
(場所)Pyhän sydämen kappeli. Kirstinkatu 1, 00530 Helsinki
(主催)フィンランドルーテル福音協会(Sley)

# by bts_wn | 2011-04-13 14:51