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フィンランドの片田舎での営み
by bts_wn
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Köyhien linnanjuhla 貧乏人達の独立記念日パーティ

92年前、12月6日の今日はフィンランドが独立した日です。
毎年この独立記念日はお祝いされます。
何をするのかと言うと、大統領官邸で著名人を集めての盛大なパーティがあり、イブニングドレスやタキシードに身を包んだ有名人をテレビで眺めるのです。
そして次の日、学校や職場なので、「あの○○のドレスは素敵だった」、「あの人のはセンスない」とかそういう話で盛り上がります。新聞も雑誌もそう。「この人のドレスはフランスの有名デザイナーがデザインし、パーティ半年前から用意されてました。値段は○○ユーロ」とか。
ここに住み始めて11年。私はそんなに情熱的にこの官邸パーティを見ていた訳ではなく、これってどうなの?と疑問に思ってました。
今、活躍して恵まれている人を招待するんじゃなくて、当時独立戦争で闘った人全員を招待すればいいのにって私は思います。ある年の新聞では、独立記念日当日、1917年当時闘ったおじいちゃんは老人ホームで冷たいごはんを食べています、という記事もありました。

これに反対する人達はこのパーティの始まる時間に、ヘルシンキ大聖堂の階段の前に集まってプラカードを掲げながらデモンストレーションをしたりなんかしています。

もう一つこの日行われるのは、Köyhien linnanjuhla(貧乏人達の独立記念日パーティ)と言って、Hakaniemiの市場(映画『かもめ食堂』でも撮影されていた場所です)で炊き出しがあります。集まった人にはスープがふるまわれ、最後に袋一杯の食料品もプレゼントされます。
これを始めたのは、伝道師のVeikko Hurstiという人で、若い頃自らアルコール中毒で苦しんでいましたが、イエス様に出会い変えられました。その後50年間、ホームレス、貧しい人、アルコール中毒者、麻薬中毒者の人々のために片手に聖書、片手に食べ物の袋を携え長年働いて来ました。2005年に彼は昇天しましたが、息子のHeikki Hurstiが後を次いでこの行事を続けています。クリスマスにはまた別の場所で、貧しい人々へのクリスマスパーティも開くのです。
晩年には何回も表彰されたVeikkoですが、それでも街の最下層の人々の間に残り続けた人です。
今日もまた、毎年のようにHakaniemiで食べ物が配られます。

インターナショナルチャーチの独立記念日礼拝のために、巻き寿司30本を今日仲間と作りましたが、持って行く場所が違うかもなっていう葛藤を覚えてしまった日でした。
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by bts_wn | 2009-12-07 00:27